適宜更新しております。今回はすでにご購入の方向けの更新部分です。
①あとがき 追加:文京区民には、「文京区の教育が良くない」という直接的な表現に眉をひそめた方も多いかと思います。私も当初はオブラートに包んだ表現を考えました。しかし、もうオブラートに包む時期は過ぎていると思い返しました。この本の問題は、5年以上前から、私だけでなく一部の親が何度も指摘しています。しかし、文京区は小学校新設などの根本的な問題の解決に乗り出していません。一部の教育ママが騒いでいるとでも思われているのでしょうか。改善にはもっと多くの声が必要です。
読者でもできることがあります。その思いを文京区ホームページの区民の声に投書することです。1人の声も何百ともなれば、きっと文京区は変わるはずです。他には、この本を紹介してより多くの人に読んでもらうことです。多くの親が声をあげるきっかけになるだけでなく、文京区の教育委員会や、教育推進部、議会の関係者が読む可能性も生まれます。本をブログで紹介したり、井戸端会議でこういう本があるらしいけれど本当かしら、と触れていただくだけでも十分です。小学校の新設はすぐには難しくても、何かしらの教育改善の動きは起こるはずです。
②育成室不足 追加:育成室は増やせたとしても、質に問題を抱えています。もともと文京区は文京区学童保育連絡協議会(以後協議会と呼ぶ)の働きかけがあり、文京区も補助を出すなど高い質を保っていました。しかし、現在は人材確保に悩み離職が相次いでいると聞きます。民間委託を進めており、一定の質を保つことができるか疑問が生じています。
③習熟度別学習 追加:東京都の少人数・習熟度別指導ガイドラインでは、2学級3展開(2学級で3グループ)を推奨しています。この方式では、少なくとも3グループに分けるために3室必要であり、各学級の2室に加えて1室を確保する必要があります。1室として空き教室があるのが理想ですが、空き教室がなければ、ランチルーム、家庭科室、理科室、図書室が利用されます。特別教室を使用してでも、習熟度別学習には教室が必要ということです。その特別教室すらも空きが無い場合は、質の高い習熟度別学習は難しいといえます。